音楽

“Every heart sings a song, incomplete, until another heart whispers back. Those who wish to sing always find a song. At the touch of a lover, everyone becomes a poet.”
私が非常に好きな言葉です。どう訳せばよいでしょう、、
”どの人の心も歌を歌うことができて、でもその歌は不完全で、もう一つの心が囁き返して初めて完全になります。
歌いたいと思っている人は必ず歌をみつけることができて、恋人の心が加われば全ての人は詩人になれます”
こんな意味合いでしょうか、、
これはギリシャの哲学者のプラトンの言葉です。音楽は昔から全ての民族にあって、生物の中で音楽をつくりだすのは人間だけです。今では音楽は学校で教わることができて、日常に好むと好まざるとにかかわらず溢れています。音楽が使われる目的も純粋に楽しみのためもあれば、雰囲気をつくるBGMもあります。BGMと一言で言っても、自分の部屋でくつろぐ時のBGMもあれば、映画の場面で人知れず流れている音楽、これも雰囲気をつくるという点ではBGMと似ているかもしれません。また、人の心理をある一定の方向にもっていくために使われる場合もあります。音楽セラピーもそのひとつですし、お店の販売促進に音楽が使われるのも人間の心理を動かす目的です。車で音楽を爆音で聴いてノリノリで運転するのも似たような感じでしょうか。このどれも悪いものはないと思います。
音楽の入手の仕方も随分昔とは違うものになってきました。
Youtubeがあり、ダウンロードやストリーミングがレコードやCDの代わりをするようになりました。新しいものがでれば必ずマイナスな面があります。今の音楽業界や人々の音楽の聴き方や扱い方を憂う声も聞こえます。私もミュージシャンですから、もちろんその多くの声に同意する部分もあります。ですが、新しいものにも必ずプラスの面もありますので、憂うだけでもいけないと思います。
ただ、それら全てを越えて思うことがあるのですが、インターネットが音楽のいろいろな側面を変えていっても人はなんらかの形で音楽を聴き続けていくわけで、音楽のない世界というのは未来にも絶対にありえないということです。
さらに、これだけ多くの目的で音楽が使われるということは、音楽は人の心を動かす非常にパワフルなものだということです。プラトンの言っていることの根底にはきっとそんなことがあるのだなと思います。
私は自分で音楽を練習する時にいつも、昔の人が当たり前のようにわかっていたことで、今の自分たちが時代とともに気がつかなくなってしまったことがたくさんあるはずだと思ってそれを探そうとしています。
Charlie Parkerがきっと「当たり前じゃん」と思っていたことで、Jazzが発展するにつれて人が忘れていったことがあるはずです。バッハさんやその当時のリスナーが当たり前にわかっていたことで、今ピアノを弾いたり聴いたりする人が全く気がつかないようになってしまったことがたくさんあるはずです。
だって、古代ギリシャのプラトンがここまで音楽のことを深くわかってたんですから!!
それを少しでもわかりたいなと思って音楽しています。
そんなことも含めてこのブログに書いていきたいと思っています。
興味のある方は是非また時々チェックしてください!!