音楽を教えていて、そして自分でアーティストとして音楽を創っていると、いい意味でも悪い意味でもいろいろなことを学びます。私はアメリカの大学でジャズを学び、その大学で音楽を教え、帰国後は日本の大学で25年ほど音楽を教えてきました。
音楽を勉強すると理論や演奏法、アンサンブルその他、本当に多くのことが関係してくるのですが、この頃、毎日練習していて自分に問うのは、「これ練習してて楽しい?」という質問です。
実は私はよくある英才教育でもなく、ただただ普通のピアノの先生に習っていた子供でしたが、アメリカに行く22歳までは、ただ自分の好きなことだけをピアノで弾いて喜んでいました。その後、アメリカで学び、大学というところで教えて30年以上になりますが、今一番思うのは、学び始める前の自分が一番アーティストであったのではないか、ということです。
ご飯に例えます。
みなさん、ご飯はどうして食べますか?そして何を食べますか?
規則正しい食生活、栄養、時間だから、職場や学校の近くにある店のご飯、、いろいろな理由でいろいろなご飯を口にすると思います。でも、子供の時は別として大人になると、「美味しいから」以外の理由でご飯を食べていることも少なくないと思います。
でも、本当はお腹空いたら、自分を喜ばせるものを食べるのが良いと思いませんか?今日のお昼は何食べようかな、というのは、本当は「今日何を食べて自分を喜ばせてあげようかな」なのだと思います。
音楽も全く同じです。
栄養も大切だし、タイミングは体調も大切です。でもまずは、今どうやって自分を喜ばせられるかな、というマインドが非常に大切だと思います。
それで、最近は学生にレッスンでも、「どうやって自分を喜ばせてハッピーになれる音が作れるかを考えておいで」という教え方に変わってきましたし、自分も毎日の練習でそれを探していこうと思っています!
Be happy ♪